Azure Diagnostics Manager Beta版を試してみた

先日Cerebrata社からAzure Diagnostics Managerが発表されました。まだBeta版です。
Cerebrata社はCloud Storage Studioというすばらしいストレージツールを出しているので期待大です。

このツールはAzureの診断APIで出力したログを視覚的に確認することができます。
今までPerformanceカウンターのデータを取得すると、Tableに出力させ、それをExcelなどに出して頑張ってグラフ化するくらいしかまともな方法がありませんでした。
このツールを使用することでperfmonみたいに見れるようになりました。
※あくまでもAzure Storage上に出力したデータを読み込むツールですのでログ出力の設定はアプリケーション側に自分で設定する必要があります。

今回のBeta版では以下の機能が実装されているようです。

  • Event Viewer
  • Performance Counters Viewer
  • Trace Logs Viewer
  • Infrastructure Logs Viewer
  • IIS Logs Viewer
  • IIS Failed Request Logs Viewer

将来的には以下の機能も実装されるようです。

  • Crash Dumps
  • On Demand Transfer
  • Remote Diagnostics Management

今回はひとまずPerformance Counters Viewerを試してみました。
(他のEvent LogなどはTableやBlobに出力される内容で十分な気がするので。)
ちなみに開発ファブリック、開発ストレージでの検証です。本番のAzure上ではまだ試していません。


起動画面。左ペインに表示できるログの種類が表示されている。今回はPerformance Countersを選択


こんな画面が出てきます。ここでログを取得する期間を指定する。
他にも指定した時間ごとに自動的に更新(Tableからデータを取得)したりできるっぽいです。


こんな感じで何時間前や今日、昨日、今月、先月みたいな感じで指定することもできる。


GetDataを押すとこんな画面に。なんか取得できているっぽい。


ここで各カウンターの右下にあるグラフマーク(赤と青の矢印ボタン)を押すと・・・

はい。来ました。キレイにグラフで表示されます。
ここからこのグラフを画像データとして出力もできます。またTableに出力したlogデータも出力できます。
非常に便利ツールですね。今後のバージョンアップに期待です。

ちなみにまだOn Demand Transfer機能が実装されていないので、アプリケーション側でStorageにログを出力させなければなりません。
ScheduledTransferPeriodを使うやつです。

詳しくはTransferring Diagnostic Data to Windows Azure Storageに書いてありますので参照下さい。